内科

一般内科

風邪や発熱、胃腸障害、喘息、花粉症、アレルギーといった日常よくみられる病気から、生活習慣病まで幅広く診察致します。
当院においては全て最新の治療ガイドラインに則って検査・診断・治療を行っております。
安心して頂けるよう、じっくり対話をし、良質で信頼のおける医療の提供を行っております。
気になることがあればなんでもご相談ください。

生活習慣病


①高血圧症

高血圧症は心血管病(脳卒中・心筋梗塞など)の最大の危険因子とされており、適切な診断・血圧管理が重要です。

家庭血圧測定の方法・条件
朝 起床後1時間以内 排尿後 朝の内服前 朝食前 座位1-2分安静後
晩(就寝前)座位1-2分安静後
カフ(血圧測定の際に膨らむ部分)は心臓の高さに維持
降圧目標

診察室血圧 家庭血圧
若年、中年、
前期高齢者患者
140/90mmHg未満 135/85mmHg未満
後期高齢者患者 150/90mmHg未満
(忍容性があれば 140/90mmHg 未満)
145/85mmHg未満(目安)
(忍容性があれば 135/85mmHg 未満)
糖尿病患者 130/80mmHg未満 125/75mmHg未満
CKD患者(蛋白尿陽性) 130/80mmHg未満(目安) 125/75mmHg未満(目安)
脳血管障害患者
冠動脈疾患患者
140/90mmHg未満(目安) 135/85mmHg未満(目安)
(日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン, 2014)
治療

本態性高血圧症(基礎疾患のない高血圧症)は、主に食生活の改善を中心に行います。改善が乏しい場合は、カルシウム拮抗剤・アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬・アンギオテンシン変換酵素阻害薬・α/β遮断薬・利尿剤などを病態に応じ組み合わせて使用します。

二次性高血圧症(基礎疾患のある高血圧症)は、基礎疾患の治療を優先して行います。(甲状腺機能亢進症・原発性アルドステロン症・腎血管性高血圧症・睡眠時無呼吸症候群など)


②高脂血症

高脂血症は動脈硬化性疾患(脳梗塞・心筋梗塞など)および急性膵炎の危険因子とされています。総コレステロール(TC)・トリグリセライド(TG)・HDLコレステロール(HDL-C 善玉コレステロール)・LDLコレステロール(LDL-C 悪玉コレステロール)・非HDLコレステロール(non-HDL-C)などの値に基づき診断・治療を行います。

脂質異常症の診断基準(空腹時採血による数値)
LDLコレステロール 140mg/dl以上 高LDLコレステロール血症
120~139mg/dl以上 境界域高LDLコレステロール血症
HDLコレステロール 40mg/dl未満 低HDLコレステロール血症
トリグリセライド 150mg/dl以上 高トリグリセライド血症
Non-HDLコレステロール 170mg/dl以上 高non-HDLコレステロール血症
150~169mg/dl 境界域高non-HDLコレステロール血症
(日本動脈硬化学会, 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版)
治療

検査の異常値があるから直ぐに内服による治療を開始するわけではありません。その他の危険因子(高血圧症・冠動脈疾患・糖尿病・脳梗塞・抹消動脈疾患・喫煙・メタボリックシンドロームなど)がありリスクが高い方に関しては、吹田スコアに基づき治療開始を決定します。基本的には生活改善が中心となります。不必要な内服を避けるよう生活改善に取り組み、定期的な採血をしましょう。

吹田スコア
吹田スコア①〜⑧の
合計得点
10年以内の冠動脈疾患
発症確率
発症確率の範囲 発症確率の
中央値
分類
最小値 最大値
35以下 1%未満
1.0% 0.5% 低リスク
36〜40 1% 1.3% 1.9% 1.6%
41〜45 2% 2.1% 3.1% 2.6% 中リスク
46〜50 3% 3.4% 5.0% 4.2%
51〜55 5% 5.0% 8.1% 6.6%
56〜60 9% 8.9% 13.0% 11.0% 高リスク
61〜65 14% 14.0% 20.6% 17.3%
66〜70 22% 22.4% 26.7% 24.6%
71以上 28%超 28.10%
28.1%以上
(日本動脈硬化学会, 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版)

③糖尿病

糖尿病はインスリンの作用不足により慢性高血糖の状態を主徴とする代謝症候群です。
全世界で糖尿病患者の増加はとどまることを知らず、一般の方と比較して平均寿命が10~15年も短くなると言われています。自覚症状がないまま進行し、放置すると糖尿病性網膜症・糖尿病性神経症・糖尿病性腎症・糖尿病性壊疽などを引き起こし、失明・神経障害・透析・四肢切断などを引き起こす怖い病気です。現在は新しい経口血糖降下薬やインスリン製剤・GLP-1製剤が登場し糖尿病の治療は大きく変革しています。適切な診断・治療を早い段階から行えば平均寿命も改善すると言われています。

糖尿病の臨床診断のフローチャート

表4_糖尿病の臨床診断のフローチャート

治療

これまではヘモグロビンA1cを下げれば下げるほど良いとされてきましたが、最近の研究では下げ過ぎても脳・心血管イベントが高くなるという結果が報告されています。(特に高齢者については血糖コントロールの目標が糖尿病ガイドラインにて設定されました。)

高齢者糖尿病の血糖コントロール目標

表5_高齢者糖尿病の血糖コントロール目標

(高齢者糖尿病の治療向上のための日本糖尿病学会と日本老年医学会の合同委員)
(日本老年医学会・日本糖尿病学会 編・著:高齢者糖尿病診療ガイドライン2017. P46, 南江堂, 2017)
(日本糖尿病学会ホームページより)

基本は生活習慣の改善が前提ですが、コントロール不良の場合は、インスリンが分泌能低下・インスリン抵抗性増大・インスリン作用不足・食後/空腹時高血糖などにより経口血糖降下薬やインスリン製剤を使用します。

病態に合わせた経口血糖降下薬の選択

表6_病態に合わせた経口血糖降下薬の選択

(日本糖尿病学会編・著. 糖尿病治療ガイド2016-2017. P31, 文光堂, 2016)
(日本糖尿病学会ホームページより)

④痛風・高尿酸血症

高尿酸血症は血清尿酸値が7.0㎎/dlを超えるものと定義されていますが、痛風発作は尿酸値が高ければ高いほど発症し易くなるわけではありません。また、放置すると痛風腎(間質性腎炎)や高血圧症・糖尿病・メタボリックシンドロームの発症・進行につながるとされており、適切な生活習慣の改善・薬物療法が必要になります。
痛風発作が起こった場合、まずは炎症を鎮める治療が優先(約10~14日間)され、その後から尿酸値を下げる治療を行います。発作が治まると無症状の為、通院を中断しがちですが、定期的な検査・治療を継続することが重要です。

高尿酸血症の治療方針

表7_高尿酸血症の治療方針

*腎障害、尿路結石、高血圧、虚血性心疾患、糖尿病、メタボリックシンドロームなど
(高尿酸血症・通風の治療ガイドライン 第2版, 2010より一部改変)

生活習慣病と消化器疾患の意外な関係

糖尿病 × 大腸ポリープ・大腸がん

血糖値が高い人々は、大腸ポリープの再発リスクが1.74倍に増加、さらに大腸がんの危険性が高い進行性ポリープでは再発リスクが3.52倍に増加するという研究結果が出ています。
※米国のミネソタ大学がんセンターのアンドリュー・フラッド ( Andrew Flood ) 氏ら

大腸がんの早期発見のために定期的な大腸カメラ(下部内視鏡)検査をおすすめします。

大腸カメラ

糖尿病 × すい臓がん

糖尿病の罹病期間が長いほどすい臓がんの危険率は高くなり、10年以上の糖尿病歴を有する患者ではすい臓がんの危険率が50%増加すると言われています。

定期的な血液検査と毎年の超音波検査ですい臓のスクリーニングを心がけましょう。

肝臓・胆のう・すい臓

高脂血症 × 肝硬変・肝臓がん

高脂血症とは、血中の中性脂肪が多すぎる病気です。高脂血症を放っておくと、動脈硬化や脳卒中のリスクが高くなるというのは一般的によく知られていることですが、意外なことに中性脂肪が肝臓に蓄積し肝機能障害を引き起こすことがあるのです。

飲酒をされない方で肝臓に脂肪が沈着し肝機能障害を引き起こす病態をNAFLDといい、そのうち進行性の非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から、肝硬変・肝臓がんが発生すると言われています。
※NAFLD(飲酒歴のない非アルコール性脂肪性肝疾患):検診受診者の14%程度が該当すると言われています。

毎年の健康診断で高脂血症が高いと言われている方は、血管だけでなく肝臓のケアをすることも重要です。定期的な血液検査・超音波検査・生活習慣の改善と高脂血症の治療をおすすめします。

肝臓・胆のう・すい臓

高血圧 × 逆流性食道炎

高血圧と診断され降圧剤を服用している方は多くいらっしゃると思いますが、実はその降圧剤が原因で逆流性食道炎が引き起こされるケースがあります。

食道と胃のつなぎ目に「下部食道括約筋」という筋肉があり、胃の内容物が逆流しないようにフタをしてくれています。血圧を下げるカルシウム拮抗薬には、この「下部食道括約筋」を緩める作用があり、結果的に逆流性食道炎が起こってしまうのです。

逆流性食道炎を放っておくと食道がんのリスクとなります。もし、降圧剤を服用されている方で逆流性食道炎の症状がある場合は、定期的な内視鏡検査と制酸剤の投与が必要となります。

胃カメラについて

診療時間表