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はやま消化器内科 内科・小児科・アレルギー科

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内科

内科
internal medicine

一般内科

風邪や発熱、胃腸障害、喘息、花粉症、アレルギーといった日常よくみられる病気から、糖尿病・高血圧・高脂血症・痛風などの生活習慣病まで幅広く診察致します。
当院においては全て最新の治療ガイドラインに則って検査・診断・治療を行っております。
安心して頂けるよう、じっくり対話をし、良質で信頼のおける医療の提供を行っております。
気になることがあればなんでもご相談ください。

生活習慣病

高血圧症

高血圧症は心血管病(脳卒中・心筋梗塞など)の最大の危険因子とされており、適切な診断・血圧管理が重要です。

■家庭血圧測定の方法・条件
・朝: 起床後1時間以内 排尿後 朝の内服前 朝食前 座位1-2分安静後
・晩(就寝前): 座位1-2分安静後
・カフ(血圧測定の際に膨らむ部分)は心臓の高さに維持
降圧目標
  診察室血圧
(mmHg)
家庭血圧
(mmHg)
75歳未満の成人
脳血管障害患者
(両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞なし)
冠動脈疾患患者
CKD患者(蛋白尿陽性)
糖尿病患者
抗血栓薬服用中
130/80 125/75
75歳以上の高齢者
脳血管障害患者
(両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞があり、または未評価)
CKD患者(蛋白尿陽性)
140/90 135/85
(日本高血圧学会、高血圧治療ガイドライン2019)
診察室血圧に基づいた脳心血管病リスク層別化
日本高血圧学会、高血圧治療ガイドライン2019
治療
本態性高血圧症(基礎疾患のない高血圧症)は、主に食生活の改善を中心に行います。改善が乏しい場合は、カルシウム拮抗剤・アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬・アンギオテンシン変換酵素阻害薬・α/β遮断薬・利尿剤などを病態に応じ組み合わせて使用します。
二次性高血圧症(基礎疾患のある高血圧症)は、基礎疾患の治療を優先して行います。(甲状腺機能亢進症・原発性アルドステロン症・腎血管性高血圧症・睡眠時無呼吸症候群など)

高脂血症

高脂血症は動脈硬化性疾患(脳梗塞・心筋梗塞など)および急性膵炎の危険因子とされています。総コレステロール(TC)・トリグリセライド(TG)・HDLコレステロール(HDL-C 善玉コレステロール)・LDLコレステロール(LDL-C 悪玉コレステロール)・非HDLコレステロール(non-HDL-C)などの値に基づき診断・治療を行います。
脂質異常症の診断基準(空腹時採血による数値)
LDLコレステロール 140mg/dl以上 高LDLコレステロール血症
120~139mg/dl以上 境界域高LDLコレステロール血症
HDLコレステロール 40mg/dl未満 低HDLコレステロール血症
トリグリセライド 150mg/dl以上 高トリグリセライド血症
Non-HDLコレステロール 170mg/dl以上 高non-HDLコレステロール血症
150~169mg/dl 境界域高non-HDLコレステロール血症
(日本動脈硬化学会, 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版)
治療
検査の異常値があるから直ぐに内服による治療を開始するわけではありません。その他の危険因子(高血圧症・冠動脈疾患・糖尿病・脳梗塞・抹消動脈疾患・喫煙・メタボリックシンドロームなど)がありリスクが高い方に関しては、吹田スコアに基づき治療開始を決定します。基本的には生活改善が中心となります。不必要な内服を避けるよう生活改善に取り組み、定期的な採血をしましょう。
吹田スコア
吹田スコア①〜⑧の
合計得点
10年以内の冠動脈疾患
発症確率
発症確率の範囲 発症確率の
中央値
分類
最小値 最大値
35以下 1%未満
1.0% 0.5% 低リスク
36〜40 1% 1.3% 1.9% 1.6%
41〜45 2% 2.1% 3.1% 2.6% 中リスク
46〜50 3% 3.4% 5.0% 4.2%
51〜55 5% 5.0% 8.1% 6.6%
56〜60 9% 8.9% 13.0% 11.0% 高リスク
61〜65 14% 14.0% 20.6% 17.3%
66〜70 22% 22.4% 26.7% 24.6%
71以上 28%超 28.10%
28.1%以上
(日本動脈硬化学会, 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版)

糖尿病

糖尿病はインスリンの作用不足により慢性高血糖の状態を主徴とする代謝症候群です。
全世界で糖尿病患者の増加はとどまることを知らず、一般の方と比較して平均寿命が10~15年も短くなると言われています。自覚症状がないまま進行し、放置すると糖尿病性網膜症・糖尿病性神経症・糖尿病性腎症・糖尿病性壊疽などを引き起こし、失明・神経障害・透析・四肢切断などを引き起こす怖い病気です。現在は新しい経口血糖降下薬やインスリン製剤・GLP-1製剤が登場し糖尿病の治療は大きく変革しています。適切な診断・治療を早い段階から行えば平均寿命も改善すると言われています。
糖尿病の臨床診断のフローチャート
治療
これまではヘモグロビンA1cを下げれば下げるほど良いとされてきましたが、最近の研究では下げ過ぎても脳・心血管イベントが高くなるという結果が報告されています。(特に高齢者については血糖コントロールの目標が糖尿病ガイドラインにて設定されました)
高齢者糖尿病の血糖コントロール目標
(高齢者糖尿病の治療向上のための日本糖尿病学会と日本老年医学会の合同委員)
(日本老年医学会・日本糖尿病学会 編・著:高齢者糖尿病診療ガイドライン2017. P46, 南江堂, 2017)
(日本糖尿病学会ホームページより)
基本は生活習慣の改善が前提ですが、コントロール不良の場合は、インスリンが分泌能低下・インスリン抵抗性増大・インスリン作用不足・食後/空腹時高血糖などにより経口血糖降下薬やインスリン製剤を使用します。
病態に合わせた経口血糖降下薬の選択
(日本糖尿病学会編・著. 糖尿病治療ガイド2016-2017. P31, 文光堂, 2016)
(日本糖尿病学会ホームページより)
痛風・高尿酸血症
高尿酸血症は血清尿酸値が7.0㎎/dlを超えるものと定義されていますが、痛風発作は尿酸値が高ければ高いほど発症し易くなるわけではありません。また、放置すると痛風腎(間質性腎炎)や高血圧症・糖尿病・メタボリックシンドロームの発症・進行につながるとされており、適切な生活習慣の改善・薬物療法が必要になります。 痛風発作が起こった場合、まずは炎症を鎮める治療が優先(約10~14日間)され、その後から尿酸値を下げる治療を行います。発作が治まると無症状の為、通院を中断しがちですが、定期的な検査・治療を継続することが重要です。


高尿酸血症の治療方針
*腎障害、尿路結石、高血圧、虚血性心疾患、糖尿病、メタボリックシンドロームなど
(高尿酸血症・通風の治療ガイドライン 第2版, 2010より一部改変)
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